私だけの秘密
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今でも全部は思い出せない。
あの夜のことは、断片しか頭に残ってなくて、でもその断片があまりにも鮮明で、目を閉じればすぐに蘇ってくる。
消したくても、消えない。
塾の帰り道。
知らない男の人たちに「可愛いね」って声をかけられた。
無視して足早に通り過ぎようとしたのに、後ろからついてこられて……
人気のない、屋根のある建物の床にうつ伏せに押し倒された。
両手両足を何人かにがっちり押さえつけられて、体がまったく動かせなくて、ただ息が荒くなるしかなかった。
そしたら急に、後ろから誰かが覆いかぶさってきて……
顔が、お尻の間に強く押しつけられた。
熱くて、湿った、ねっとりした感触。
パニックになって体をよじったけど、首を掴まれて逃げられなくて。
舌が這うのがわかった。
執拗に、ねっとり、内側を舐め回されるような……
気持ち悪いのに、体が勝手に震えてしまう感覚。
「やめて……」
って声を出そうとしたけど、喉が詰まって、震える息しか出なかった。
でもだんだん、下腹部が熱くなって、腰がびくびく動いて……
我慢できなくて、熱いものが溢れてしまった。
その瞬間、周りから低い笑い声。
「ほら、出てる」
「マジで感じてんじゃん」って。
頭の中がぐちゃぐちゃになった。
次に仰向けにされて、手を頭の上で押さえられた。
「大人しくしてたら帰してやるよ。痛くしないし、気持ちいいだけだから」
って言われて……
抵抗する力が、するっと抜けた。
誰かが入ってきて。
痛くはなかったけど、気持ち悪くて熱くて……
「可愛いね。あそこはピンクできれだ。でも胸とお尻はもう大人だな。いつも派手な女しか相手にしてないから、こういう清純でいい匂いの子、最高だわ。締まりもいいし」
みたいなことを、耳元で囁かれた気がする。
「痛くない?」って優しく聞きながら、ゆっくり奥まで突いてくる。
最後、熱いのが中に出されて……
吐き気がしたのに、体がびくびく震えて、頭が真っ白になった。
自分が嫌いになった。
その後も体勢を変えられて、何度も何度も……。
毎回「可愛い、可愛い」って繰り返し言われて。
後ろから抱きつかれたり、髪の匂いを嗅がれたり、首筋を舐められたり、キスされたり。
怖いのに、優しくされて、可愛いって言われると……
不思議と体が緩んで、感じたことのない快感に溺れそうになって。
「動いて」
って言われたとき、体が勝手に腰を動かしてしまって……
その瞬間、自分が一番壊れた気がした。
それでも、どうしても嫌だったのは、誰かのニヤけた、ピエロみたいな顔がフラッシュバックすること。
キスだけは本当に気持ち悪かったのに、流されて舌を絡めてしまった。
全身が性感帯になったみたいで、熱いのが中に出されるたび、頭から突き抜けるような快感と一緒に涙が止まらなくて。
終わったあと、口の中に押し込まれて……
あの味と臭いが、まだ舌に残ってる。
また大きくなって、また……。
そのときの私は、完全に壊れていたと思う。
イケてる派手な女性よりも、自分のほうが「上」みたいな、わけのわからない高揚感があって。
自ら腰を振って、舌を絡めてキスを返していた。
自分じゃないみたいだった。
自分が二人いるみたいだった。
一番鮮明に残っているのは、仰向けで私の腰を持ち上げられ、深く挿入される瞬間。
別の男性は胸を揉んだり、舐めたり。
また別の男性は私の髪の匂いを嗅ぎ、顔や首筋を舐め回す。
出す直前、激しく突かれると、私は体を反り返らせて、奥の奥で出されたような感覚に襲われて……
しばらく体のびくびくが止まらなかった。
でも不思議なのは、自分を上から眺めているようだったこと。
一人は泣いて嫌がってるのに、もう一人はもっと欲しがって、もっと可愛がられたいって、必死に体をくねらせていた。
最後に
「動画撮ってるから、誰にも言うな。名前も住所も聞いてないし、言わなきゃもう何もないよ」
って。
家に帰って、何度もシャワー浴びた。
体中を舐められた感触と、汗と体液の匂いが染みついたみたいで。
ボディソープで何度もゴシゴシ洗っても、あの匂いが消えない気がして……。
忘れたいのに、夜中に思い出して、ひとりで体を触ってしまう。
誰にも知られたくないのに、心のどこかで、誰かに知ってほしいって思ってる。
そして、もう一度……
あの温かさと優しさに包まれたい、可愛がられたい私が、まだ、心の奥にいる……。
